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2009-04-15 [現代思想・入門]

2 デカルト、カント、ヘーゲルの近代哲学の二元論

  ドイツ観念論   カント
  意識:「純粋統覚」   意識する行為と同時に実体でもある、人間の思惟と表象の根源

  イデア:理念   不完全な人間がその人間性の完全な実現をめざしていつか到達すべき場所
       人間の有限性は逆にこの理念、イデア(虚焦点)から認識される。

  因果関係:物理的な自然法則に従う。
          この自然法則は、人間が理解できるかたちで認識した自然の現象にすぎない。       
         人間の悟性のカテゴリーのひとつ。
         自然のなかに客観的に存在するかどうかは、人間の知を越えたことがら。

  概念:多くの表象(直感がうけとる)のなかから共通の特徴をとりだしてつくられる。
      人間の論理的な思考を可能にするような要素(カテゴリー)をふくんでいる。
      みんながこの「悟性のアプリオリな概念」としてのカテゴリーをつかうことで、
      人間の思考は普遍的で客観的なものになる。

  外部:悟性の領域と理性の領域をはっきりわけた。

  観念:事物の像は「表象」、人間の思惟を形成するものは「悟性」 と区別した。
      表象と対象の一致を証明するかわりに、人間の表象そのものの構造を分析した。
      認識の基礎は表象にあるが、悟性のなかに概念がなければ、表象は盲目だ。
      人間が認識するときにつかう悟性の能力の構造は、すべてのひとで同一のものだ
      という「認識における基本的な概念の一致」によって、表象の客観性が確保される。
       (観念と概念を区別)

  現象:人間の現象の世界に、「物自体」(人間は認識できない)の世界を対比させた。
      人間は現象しか把握できない―現象の世界が、人間の知と真理の場である



                                            カントの項 つづく

                             参考:『思考の用語辞典』   中山 元 著








          
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