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2009-05-23 [現代思想・入門]

【構造主義の出現】に関する主要人物の解説とキーワード

「冷たい」社会と「熱い」社会
 近代文明の「熱い」社会
  新石器革命の結果出現した、内在する圧力差を利用して運動をつくりだす社会
 部族民の「冷たい」社会
  そこで起こるさまざまな事実が構造に吸収されて、
  構造があたかも永遠不動のものであるかのように維持される社会

 「これらの社会が環境を活用する仕方は、あるつつましい生活水準と自然資源の保護とを
 同時に保証します。 …… 最後に、合意に基づき満場一致で決められるもの以外の決定を
 認めない政治生活……」                         (『今日のトーテミスム』)
  
共時態と通時態
 ソシュール言語学
  通時態   言語の歴史的変化
    例) 日本語の「やがて」という言葉の意味がどう変わったか
  共時態   現代(ある時代)の言葉がどんな差異をもつか
    例) 現代日本語で「やがて」「すぐに」「いま」という言葉がどのような差異をもっているか

 「われわれの立場からすれば、結局人間は、いつも又どこでも、同じものを対象にして
 同じ課題と取組んできたのであり……遠いわれわれの祖先を力づけた諸々の力は、
 今もわれわれの中にある。 われわれは何でももう一度やれる。 なされたこと、
 なされなかったことは、もう一度なされうるのだ」             (『悲しき熱帯』)

贈与・交換・ポトラッチ
 → M・モース 『贈与論』 (主要人物の解説)

 レヴィ=ストロースの視座
  交換による連帯の獲得は、人間に普遍的な構造的原理である。
  贈与交換は、この構造的心性から発するものであり、
  文化とは、互酬的交換=コミュニケーションのネットワークに他ならない。

 レヴィ=ストロース交換理論への批判
  M・サーリンズ (1930- )  『石器時代の経済学』
   「未開」社会は、交換によって連帯が成就されるいわゆる幸福な社会ではない。
   たとえば飢饉によって、争いや犯罪が起こりうる。 互酬性は常に搾取の別名である。
  G・ドゥルーズ (1925-1995)
   「未開」社会における互酬的交換のネットワークは、
   不払いを苦痛によって贖わねばならない負債の体系であり、
   共同体の成員に烙印を押しつけ、共同体の内部と外部を峻別する残酷なシステムである。



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  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






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