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2009-05-25 [現代思想・入門]

【構造主義の出現】に関する中心人物の問題意識
アルチュセールの構造主義的マルクス主義
 L・アルチュセール (1918-1990)

人間主義的マルクス主義(初期マルクス)
 『経哲草稿』   人間論・疎外論
  本来は感性的である人間が資本主義のなかで疎外されていく論理が描かれる。
  大衆社会における不満感の増大という状況のもとで、「疎外された人間」という現状から
  「本来的な人間の回復」を説く、疎外論的なマルクス主義

剰余価値の発見と認識論的な切断
 後期マルクスの経済学(『資本論』)こそが、科学的な認識の理論である。
  人間(の本質)を主語にした実体論であり歴史主義である、初期の人間主義的マルクス主義を
  認めれば、マルクス主義は科学たりえず、ひとつのイデオロギー(虚偽意識)になってしまう。

 「……マルクス主義は、……認識論的な切断のゆえに、反ヒューマニズムであり、反歴史主義で
 あるということ、これらのことを私は提唱したい」 (『資本論を読む』)

 「認識論的な切断」としての、「剰余価値」の発見
  この発見によって、経済学ははじめてその固有の対象―経済的な構造―を見いだした。
  この「構造」のイメージは、個々の事実からは直接には導き出されず、諸個人の意識のうちには
  現われない、理論的分析によってはじめて認識可能な、不可視の構造のイメージである。



資本論を読む 改装

資本論を読む 改装

  • 作者: ルイ・アルチュセール
  • 出版社/メーカー: 合同出版
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: 単行本






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