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2009-05-27 [現代思想・入門]

【構造主義の出現】に関する主要人物の解説とキーワード

剰余価値
 『資本論』の中心的概念
 剰余価値の形成
  必要労働時間   労働者を商品と考えたときその価値を決定する。 賃金が支払われる。
   労働者が生活するために必要な物質を生産するのにかかる労働時間
  剰余労働時間   不払い労働時間であり、剰余価値の源泉。
   実際の労働時間と必要労働時間の差
 剰余価値は不可視の構造として働き、そこから利潤・地代・利子が派生してくる。

構造的因果性・重層的決定   アルチュセール
 マルクス的総体
  経済的な審級・法的―国家的な審級・イデオロギー的な審級が構造化されたもの。
  各審級は、固有の時間性をもち、〈階層化〉されている。
  各審級の階層の順序を決定するのは経済的審級である。
 ある政治的事件は、さまざまな審級の作用によって〈重層的に決定〉されたものと考える。
 単純な原因―結果の関係では考えることができず、〈構造的因果性〉の概念が生じる。

認識論的切断   アルチュセール
 科学や思想の発展は非連続なものである。
 ヘーゲル・初期マルクスの歴史把握   ヘーゲル的イデオロギー
  社会はひとつの大きな主体であり、歴史が主体の自己実現という目的をもつ。
 後期マルクスの歴史把握
  社会は各部分が重層的に構造化されている〈複合的全体〉であり、
  歴史は主体もなく目的もない過程である。 歴史の目的論の否定を主張。

イデオロギー論   アルチュセール
 イデオロギーは物質的な存在をもっている。
 社会は常に経済的土台の再生産を必要とするが、それを可能にするためには、
 国家の抑圧装置(政府・行政機関・軍隊・警察など)だけではなく、
 国家のイデオロギー装置(学校・教会・家庭など)が必要である。



自己批判―マルクス主義と階級闘争 (1978年)

自己批判―マルクス主義と階級闘争 (1978年)

  • 作者: L.アルチュセール
  • 出版社/メーカー: 福村出版
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: -






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