2009-05-28 [現代思想・入門]
PART 4 構造主義の出現
構造主義とは何か?
4 構造主義からの逸脱と拡散
フーコーの位置
エピステーメ
一時代の文化全体の基底にある認識の糸、あるいは根底的な知。
真理をとなえる知識も、時代の知の全体的な編制のなかでしか可能ではない。
知の考古学
歴史、歴史の連続性とは、ある特権的な視点から見てはじめて成立するものにすぎない。
知は、過去に対してある連続的な視点を打ち立てるのではなく、
考古学が地層のずれを確認していくように、時代、時代のエピステーメのずれを確認していく。
脱―中心化
近代ヨーロッパの知の伝統のなかで、認識者(人間、主体)は特権的な中心であった。
「言語」がもつ逸脱性により、客観的に語ること(観察者の位置)は放棄される。
「言語」を分析の対象として語ることも、ひとつの言説である。
【構造主義の出現】に関する中心人物の問題意識
フーコーのアルケオロジー(考古学)
M・フーコー (1926-1984)
狂気と理性
『精神疾患と心理学』
『狂気と理性―古典主義時代における狂気の歴史』 1971
それまで社会の一部分であった「狂気」は、古典主義の時代(17-18世紀)に一般施療院に
閉じこめられ、「非理性」として理性から区別され、排除された。
狂気は、形成されつつあった近代社会にそわない(労働や通常の家族関係などが不可能)。
「理性」は、はじめから存在したのではなく、「狂気=非理性」を排除することで成立した。
エピステーメの三つの時代
(1)ルネッサンス期とバロック期
言葉と事物が一致していた、「相似関係」の支配の時代から、
この両者のあいだに裂け目が生じ始める。
(2)古典主義の時代
言葉と事物が分離した、言葉は事物を表象する、「表象関係」の支配の時代。
(3)19世紀以降 いわゆる近代
歴史と考古学
【構造主義の出現】に関する主要人物の解説とキーワード
アルケオロジー(考古学)
『知の考古学』 理論書
歴史とは「過去を、記録がそこから発し、今では記録の背後のはるか彼方に消え去った過去を、
再構成することである」。
アルケオロジーの方法と成果
記録をディスクールと見なし、記録の集積をディスクールの織物とし、そのなかの
統一性、総体、体系、諸関係などを明確に捉えようとする試み。
「ある文化のある時点においては、常にただひとつの〈エピステーメ〉があるにすぎず、
これがあらゆる知の成立条件を規定する」
近代西洋文化の二つの断層、各時代のエピステーメの発見
17世紀と19世紀に、大きなエピステーメの変動がある。
構造主義とは何か?
4 構造主義からの逸脱と拡散
フーコーの位置
エピステーメ
一時代の文化全体の基底にある認識の糸、あるいは根底的な知。
真理をとなえる知識も、時代の知の全体的な編制のなかでしか可能ではない。
知の考古学
歴史、歴史の連続性とは、ある特権的な視点から見てはじめて成立するものにすぎない。
知は、過去に対してある連続的な視点を打ち立てるのではなく、
考古学が地層のずれを確認していくように、時代、時代のエピステーメのずれを確認していく。
脱―中心化
近代ヨーロッパの知の伝統のなかで、認識者(人間、主体)は特権的な中心であった。
「言語」がもつ逸脱性により、客観的に語ること(観察者の位置)は放棄される。
「言語」を分析の対象として語ることも、ひとつの言説である。
【構造主義の出現】に関する中心人物の問題意識
フーコーのアルケオロジー(考古学)
M・フーコー (1926-1984)
狂気と理性
『精神疾患と心理学』
『狂気と理性―古典主義時代における狂気の歴史』 1971
それまで社会の一部分であった「狂気」は、古典主義の時代(17-18世紀)に一般施療院に
閉じこめられ、「非理性」として理性から区別され、排除された。
狂気は、形成されつつあった近代社会にそわない(労働や通常の家族関係などが不可能)。
「理性」は、はじめから存在したのではなく、「狂気=非理性」を排除することで成立した。
エピステーメの三つの時代
(1)ルネッサンス期とバロック期
言葉と事物が一致していた、「相似関係」の支配の時代から、
この両者のあいだに裂け目が生じ始める。
(2)古典主義の時代
言葉と事物が分離した、言葉は事物を表象する、「表象関係」の支配の時代。
(3)19世紀以降 いわゆる近代
歴史と考古学
【構造主義の出現】に関する主要人物の解説とキーワード
アルケオロジー(考古学)
『知の考古学』 理論書
歴史とは「過去を、記録がそこから発し、今では記録の背後のはるか彼方に消え去った過去を、
再構成することである」。
アルケオロジーの方法と成果
記録をディスクールと見なし、記録の集積をディスクールの織物とし、そのなかの
統一性、総体、体系、諸関係などを明確に捉えようとする試み。
「ある文化のある時点においては、常にただひとつの〈エピステーメ〉があるにすぎず、
これがあらゆる知の成立条件を規定する」
近代西洋文化の二つの断層、各時代のエピステーメの発見
17世紀と19世紀に、大きなエピステーメの変動がある。
外の思考―ブランショ・バタイユ・クロソウスキー (1978年) (エピステーメー叢書)
- 作者: 豊崎 光一
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 1978/04
- メディア: -
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