2009-05-30 [現代思想・入門]
【構造主義の出現】に関する主要人物の解説とキーワード
ルソー (1712-1778)
M・モース (1872-1950)
社会学者デュルケームの弟子
「モースが力強く線引きした研究路線」に従う (レヴィ=ストロース 『親族の基本構造』)
社会生活を「象徴的諸関係の世界」と定義
デュルケーム (1858-1917)
社会的事実を個人に還元できない集合表象として捉え、
連帯を中軸とする社会的欲求(良心=意識)の充足を社会の中心に据えた。
社会の生活が究極的目標となり、個別要素はその手段という様相を呈する。
ラドクリフ=ブラウン (1881-1955)
デュルケームの社会理論をもとにした構造機能主義
構造を「実体間の関係」と捉え、
ひとつの部分的行動が全体的行動に貢献する「機能的一致」の存在を考えた。
『贈与論』 1924
社会的事実としての贈与を、規範・価値体系としてでなく形式を通して分析し、
互酬性と交換の原理を抽出し、全体的社会的事実としてはじめて体系的に論じた。
非近代社会における贈与と交換の特徴
「任意的な、いわば外見上は自由で非打算的に見えながらも、拘束的で打算的な性質」の給付
「全体的給付体系」
任意的に見えて義務的な給付および反対給付の全体(財産、富、儀礼、饗宴など)
規制している三つの義務 提供、受容、返礼
贈与交換によって契約が行われ、社会的結合関係(共同、競争、敵対)が維持される。
ポトラッチ 北西太平洋岸インディアンの大掛かりな贈与
「競覇型の全体的給付」として理論に包括
L・モルガン (1818-1881)
F・エンゲルス (1820-1895)
B・マリノフスキー (1884-1942)
『西太平洋の遠洋航海者』
S・フロイト (1856-1939)
〈無意識〉の発見
J・ピアジェ (1896-1980)
『知能の誕生』 自分の子どもの成長を子細に観察、記録した。
個体発生の発達心理学的研究から、社会における認識の系統発生~発生的認識論の研究
発生的認識論 人間の科学的認識の成立の基礎を探究
思考の領域や感覚運動的活動の基礎に、
全体性・変換性・自己制御性を特徴とする構造があることを見いだす。
発達心理学的に構成される構成主義的構造主義
共時的構造主義の科学的限界を示した。
P・アリエス (1914-1984)
感想: なんとなく感じていた胸のモヤモヤがわかった。
やはりモヤモヤしていたんだということと、その理由が、はっきりと。
レヴィ=ストロースでは、構造主義は「無色の道具」のイメージだった。 のに。
恣意的。 そう、そういう雰囲気を意識せずとも感じていたのだ。
だから、とても〈好み〉に関わっていると思う。 誰であるかが問われたかのように。
ルソー (1712-1778)
M・モース (1872-1950)
社会学者デュルケームの弟子
「モースが力強く線引きした研究路線」に従う (レヴィ=ストロース 『親族の基本構造』)
社会生活を「象徴的諸関係の世界」と定義
デュルケーム (1858-1917)
社会的事実を個人に還元できない集合表象として捉え、
連帯を中軸とする社会的欲求(良心=意識)の充足を社会の中心に据えた。
社会の生活が究極的目標となり、個別要素はその手段という様相を呈する。
ラドクリフ=ブラウン (1881-1955)
デュルケームの社会理論をもとにした構造機能主義
構造を「実体間の関係」と捉え、
ひとつの部分的行動が全体的行動に貢献する「機能的一致」の存在を考えた。
『贈与論』 1924
社会的事実としての贈与を、規範・価値体系としてでなく形式を通して分析し、
互酬性と交換の原理を抽出し、全体的社会的事実としてはじめて体系的に論じた。
非近代社会における贈与と交換の特徴
「任意的な、いわば外見上は自由で非打算的に見えながらも、拘束的で打算的な性質」の給付
「全体的給付体系」
任意的に見えて義務的な給付および反対給付の全体(財産、富、儀礼、饗宴など)
規制している三つの義務 提供、受容、返礼
贈与交換によって契約が行われ、社会的結合関係(共同、競争、敵対)が維持される。
ポトラッチ 北西太平洋岸インディアンの大掛かりな贈与
「競覇型の全体的給付」として理論に包括
L・モルガン (1818-1881)
F・エンゲルス (1820-1895)
B・マリノフスキー (1884-1942)
『西太平洋の遠洋航海者』
世界の名著 71 マリノフスキー・レヴィ=ストロース (中公バックス)
- 作者: マリノフスキー
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1980/07
- メディア: 単行本
S・フロイト (1856-1939)
〈無意識〉の発見
J・ピアジェ (1896-1980)
『知能の誕生』 自分の子どもの成長を子細に観察、記録した。
個体発生の発達心理学的研究から、社会における認識の系統発生~発生的認識論の研究
発生的認識論 人間の科学的認識の成立の基礎を探究
思考の領域や感覚運動的活動の基礎に、
全体性・変換性・自己制御性を特徴とする構造があることを見いだす。
発達心理学的に構成される構成主義的構造主義
共時的構造主義の科学的限界を示した。
P・アリエス (1914-1984)
感想: なんとなく感じていた胸のモヤモヤがわかった。
やはりモヤモヤしていたんだということと、その理由が、はっきりと。
レヴィ=ストロースでは、構造主義は「無色の道具」のイメージだった。 のに。
恣意的。 そう、そういう雰囲気を意識せずとも感じていたのだ。
だから、とても〈好み〉に関わっていると思う。 誰であるかが問われたかのように。
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