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2009-06-06 [現代思想・入門]

1 あらゆる形而上学的なるものへの批判! (再)


 参考: 『ヨーロッパ思想入門』
     第3部 ヨーロッパ哲学のあゆみ
      1章 中世のキリスト教哲学
  中世末期の思想 14世紀~15世紀
   信仰と理性の調和、社会の普遍的統一が崩壊し、分裂と変革の時代へ
   都市での市民階級の活動 神学と哲学の分離

   ドゥンス・スコトゥス   個別化の原理 「コノモノ性」

   オッカム   唯名論
    あらゆる認識は具体的な個物の直接の感覚的経験から論理的にみちびき出されるもの。
    概念や名辞は多くの事物をあらわす記号であり、その意味で普遍であるが、
    その記号に対応する事物に共通に内在する普遍的な形相が存在するわけではない。
    存在するのは個物だけであり、その個物を感覚的経験を介して知性が直接に把握する。
   普遍論争   12世紀 アベラールによる解決
    実在するのは個物だが、普遍とは個物から人間知性によって抽出された事物の本性
    (形相)をあらわし、その内容は神の精神のうちに存在している。
   「オッカムの剃刀」   余計な説明原理を立てない
    個物がたがいに似ているというだけで十分であり、本性は必要ない。
   「神は全能である」   イデアのような媒介なしに直接に意志し、創造する
    形而上学の破壊と経験主義への強い傾向
    すべての経験的関係や世界秩序は偶然的であり、
    アプリオリに(論理的に)演繹もできなければ基礎づけることもできない。
    世界を相互に必然的関係のない諸存在に分割したといえる。

   ルター   16世紀
    予定説に苦しめられた
     神の全知全能からの必然的帰結   救われる人はあらかじめ決定されている
     教会の禁令にもかかわらず、オッカムの思想が大きな影響力をふるった。
    宗教改革    


 補足: 形而上学
     実体
      第一実体(基体)
       質料
       形相
      第二実体(種・類)

    


    
  
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