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2009-06-09 [現代思想・入門]

1 あらゆる形而上学的なるものへの批判! (再)


 参考: 『ヨーロッパ思想入門』
     第3部 ヨーロッパ哲学のあゆみ
      4章 社会の哲学
  ロック
   デモクラシーの理念を哲学的に理論化
    アメリカの独立宣言、フランス革命の人権宣言の思想的基底
    デモクラシーは、現在、人類が最良と考えている政治形態

   自然状態と自然法
    ホッブス   人間の自然状態を、法も秩序も欠如した状態、戦争状態と見なした。
    ロック   人々が自然法の範囲内で自分の行動を律する、自由で平等な状態と考えた。
    「自然状態はそれを支配すべき自然法をもち・・・。 ・・・自然法とは理性のことであるが・・・
    万人が平等で独立である・・・。 ・・・だれも他人の生命、健康、自由、財産を傷つけては
    ならない・・・。 ・・・人間はすべて・・・創造主の作品であるからである。 ・・・」
                                             (『統治論』自然状態)
    この神は、人間に生命維持のための自己保存本能を与えたが、同時に、・・・
    家族をつくり、家族を根幹にしてさらに大きな社会生活を営むように命じた。 (市民社会)
    (アリストテレスの思想と同じく、人間を社会的動物と考えた。)
    すべての土地とその産物は、人間が生きるために利用しうる共有物として与えられた。

   所有権の成立
    共有物に個人の労働が付加されたとき、所有権が成立した。
    自分の労働により産出し収集したものが自分に利用できるかぎりにおいて、
    すなわち腐ってしまわないかぎりにおいて、所有は許される。 (財産)

   貨幣の発明
    価値は労働から生まれる。
    多量の食料を蓄えても、自分の手中で腐ってしまえば無意味である。 こうして、
    腐ることのない、耐久性と希少性において際だった金や銀を、貨幣として使用しはじめた。
    貨幣は蓄積可能であることから、人々は仕事に精を出し、富の蓄積をはじめる。
    勤勉のていどには差があるので、人々の財産にさまざまな差が生じてきた。
   社会契約説
    他人の所有権などを侵害する者を、いつも各人が自分の責任で処罰していれば、
    私刑の横行する無秩序状態が現出するであろう。
    人々は、自然状態において自然法にもとづいて自由に行動していた権利(自然権)を放棄、
    一つの政治社会を結成し、不正行為者の処罰を共同体の構成員である多数者の意志に
    ゆだねた。
    人間が政治社会を結成したのは、各人の生命、自由、財産をよりよく守るためだった。

   政治社会の構造
    すべての人が自然法の執行権を放棄してこれを公共の手にゆだねるとき、市民社会もしくは
    政治社会が成立する。
    国家の主権は全成員(民衆)の手にある。
    絶対王制は市民社会に矛盾する。 (市民社会)
    政治社会においてもっとも重要な機関は立法府である。
    立法府がもちうる権力は、社会の公共の善のためであり、それ以外の目的をもちえない。
    公共善の根底には神の意志である自然法がある。 (立法権)
    国家社会の主権は国民にあるのだから、とうぜん、国民には抵抗権、革命権が存在する。
                                                 (統治の解体)


 感想: ロックの社会思想は、創造主ゆえの自由であり、平等である。
     学校で、ロックの思想は習った。
     「創造主ゆえ」という部分も習ったはず。 さらっと。
     さらっとだから、やがて記憶から消えて、ただ、結論だけが残るのだ。
     なぜかを知らない、ということも、知らないまま。
     なぜ?と尋ねることが、常識の欠損であるとはかぎらない。
     もし、真摯に訊かれたら、どう、答えられるだろう。
     ・・・ ・・・ ・・・
     ・・・理性の事実?

     


 
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